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日経ソーシャルイニシアティブ大賞「国内部門賞」受賞しました!

先日、日経ソーシャルイニシアティブ大賞の国内部門賞を受賞致しました!このような素晴らしい賞を受賞する事ができ、誠に嬉しく思っております。御利用者の皆様、これまで応援して頂いていた皆様、アドバイザーの皆様、一緒に働いているスタッフ、そして家族に改めて感謝の気持ちを申し上げたいと思います。

今回が第4回目となる本大会ですが、第1回目から推薦を頂いていたので挑戦するか悩んでいました。しかし、とても大きな大会なので激戦が予想され、今の自分たちでは受賞は無理だと思い申請を躊躇していました。そのような中、毎年、知り合いの企業が多く受賞していて、大変にうらやましく思っていました。
しかし、今年はスタッフにも背中を押してもらい挑戦する事を決めました。ファイナリストに選出して頂き、初挑戦としては十分な結果だと満足しておりましたが、有り難い事に国内部門賞に選出して頂きました。
最初は嬉しさよりも驚きの方が大きかったですが、皆様の期待に応えられるように今まで以上に頑張って参りたいと思います。これからも応援の程を宜しくお願い致します。
結果は日経新聞オンラインにも掲載されています。これから、公式ウェブサイトでも結果が発表されるそうです。

■受賞結果■
【大賞】認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン
【国内部門賞】シュアール
【国際部門賞】認定NPO法人ACE
【企業部門賞】サラヤ
【地域賞】認定NPO法人侍学園スクオーラ・今人
【新人賞】NPO法人虹色ダイバーシティ
【クリエイティブ賞】NPO法人インターナショクナル

2016年6月27日13:30~17:00に日経ホールにて表彰式及び記念シンポジウムが開催されます。お時間のある方は是非ともお越し下さい!

【映画レビュー】『LISTEN リッスン』(2016)

ろう者が表現した「音楽」を映画にしたアート・ドキュメンタリー『LISTEN リッスン』。会場では来場者に耳栓が配られるほど、徹底した無音状態が作り出される。完全無音の音楽から、聴者は何を感じるのか。ろう者にはどのように受け入れられるのか。

この映画の受け取り方は、手話のわかる聴者、手話のわからない聴者、ろう者によって全く違うものになるだろう。もちろん、難聴者や日本手話のわからない外国人のろう者、などによっても感じ方は変わるだろうが、大きく分類すると、この3つであろう。

手話のわかる聴者として私が感じた事は「なんてうるさい映画なんだ」というものだった。もちろん、音は耳から全く入ってこない。目の前にある無音の映像のみを見ているはずなのに、脳内では自然と音を再生してしまう。それも、58分もの間、ひっきりなしに。
手話がわかるから自然と手話に音を付け足してしまうのか、そもそも身体の構造上、耳が聞こえる人は無音の音楽を受け入れられずに、脳内で勝手に音を作り出してしまうのか………。この「無音のうるさい映画」は、これまでのどの映画とも、全く違った経験を与えてくれた。
手話に関わっている人も、手話が少しもわからない人も関係なく、全ての人に「体験」してもらい映画だ。

明日、5月22日(日)に共同監督の牧原依里と「日本手話を使う聴者から観た『LISTEN リッスン』の世界」というテーマで渋谷のUPLINKにてトークショーを行います。是非とも多くの方に来て頂ければと思います。
トークショー詳細


共同監督・撮影・制作:牧原依里・雫境(DAKEI)

出演:米内山明宏、横尾友美、佐沢静枝、野崎誠、今井彰人、岡本彩、矢代卓樹、雫境、佐野和海、佐野美保、本間智恵美、小泉文子、山本のぞみ、池田華凜、池田大輔
配給:アップリンク 宣伝:聾の鳥プロダクション 協賛:モルデックスジャパン
2016年 / 日本 / 58分 / DCP / サイレント