【映画レビュー】『サウルの息子』(2015)

先日、2016年1月23日公開予定の『サウルの息子(SON OF SAUL)』の試写会に招待して頂きました。
本作品が長編デビュー作のネメシュ・ラースロー監督。無名の新人監督にも関わらず、第68回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した衝撃作!107分という比較的に短めの映画ではありますが、全身に衝撃が走る重たい映画でした。

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『登場人物一人一人の押し殺された感情が、映し出されている内容を全て事実だとして受け入れざる負えない重い空気感を作り出している。』

同じユダヤ人を葬るために囚人でありながら、殺されずに働かされている特殊部隊「ゾンダーコマンド(ドイツ語: Sonderkommando)」に焦点を当てた本作品。主人公「サウル」は、自分が担当してガス室に閉じ込めた同胞の中に、自らの息子を発見する。死体となってしまった息子を、せめてユダヤ教の教義通りに埋葬しよう(*)と、周囲と衝突しながら奮闘する。そんな中、仲間たちの間では密かに脱走計画が進行していた……。

特筆するべきは、その撮影手法である。基本的に主人公サウルを常に画面に映し出し続ける撮影手法が使われている。更に、被写界深度が極めて浅いので、彼の背景で起きている出来事の多くがぼやけている。しかし、それによってホロコーストの残虐性を表現しつつ、残虐的なシーンにばかり目が行くことを防いでる。
また、主人公の行動シーン以外がないため、収容所の全体像を把握するのは困難である。人々をガス室に案内するシーン、死体を運び出すシーン、燃えて灰となった死体を川に流すシーンと断片的に死体処理の工程が映し出される。観客も少しずつ情報を得ながら、自分で想像して欠けているシーンを埋めていく必要がある。これは、この時代の混乱の世界感に観客を取り入れるのに素晴らしい効果があった。

ホロコーストをテーマにした映画は数多くあるが、これまでとは全く違った切り口で作られた作品ではないだろうか。

(*ユダヤ教では火葬は禁止されている)

監督:ネメシュ・ラースロー
出演:ルーリグ・ゲーザ、モルナール・レヴェンテ、ユルス・レチン
2015年/ハンガリー/カラー/107分/スタンダード
配給:ファインフィルムズ

浅田真央さんのラジオに出演させて頂きました!

結構前の話になりますが、先日、浅田真央さんのラジオ『浅田真央のにっぽんスマイル』に出演させて頂きました!浅田さんが日本を笑顔にする同年代に会ってインタビューをするという企画です。彼女が現役復帰を決めたために4か月で打ち切りになってしまいましたが、最後のゲストとして出演させて頂けて光栄でした。


上記のYoutubeから私の出演回を聞くことが出来ます。
また、私は試していませんがPodcastでも聞けるそうです。Youtubeが見られない場合は、そちらもお試し下さい。番組開始から7分50秒後くらいに始まります。

実際にお会いした浅田さんは、数時間一緒にいただけにも関わらず、可愛らしい容姿からは想像できないほど、芯が強くて真っ直ぐな人なんだと感じました。収録があったのが彼女が現役復帰を発表する前日でしたので、内に秘めている想いが滲み出ていたのかもしれませんね。最終結果は残念でしたが、復帰した年にはグランプリファイナルに出場するなど力は健在です。復帰後すぐに結果を出すのは流石ですね。私も頑張らねば!!

【映画レビュー】『エール!』(2014)

明日、10月31日からエール!が全国ロードショーされます。私は今年の6月にフランス映画祭2015にて会社のメンバーと一緒に鑑賞しました。

両親と弟がろう者で、家族の中で唯一の聴者(CODA)であるポーラ。気になる男の子と同じ授業を取りたいという軽い気持ちで歌を習い始めてから、音楽の才能を開花させ、プロの歌手を目指し始める。しかし、ポーラを他の家族は冷たく突き放す。そんな彼女が、家族のために取った行動とは……。

弊社の手話TVの今井ディレクターがブログで似た事を書いていましたが、本作品は一言でいうならば「ろう者を扱った聴者のための映画」です。
これは悪い意味ではないです。聴者が見る事で学ぶ事も多いと思いますし、ストーリーも感動できる内容だったと思います。フランス手話はわからないので、正しいかはわかりませんが、手話の動きにも不自然さはありませんでした。短期間で身につけたとは思えない手話だったと思います。それに、弟役(ろう)のLuca Gelbergさんは本物のろう者だそうです。
しかし、本当のろうの世界感を表したとはいえない描写が随所に感じられました。結末も果たして本当に聾文化を理解していたら違う結末になっていたのではないかと思います。
映画としての完成度は極めて高いと思います。飽きることなくストーリーが展開されます。聴者が十分に楽しめる内容なのではないかなと思います(ただし、ろう者が楽しむことはあまりできない気がします)。

監督:エリック・ラルティゴ
出演:ルアンヌ・エメラ、カリン・ヴィアール、フランソワ・ダミアン、エリック・エルモスニーノ
2014年/フランス/105分/DCP/ビスタ/5.1ch
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム

『若者が社会を動かすために(ベスト新書)』に税所篤快氏との対談が載りました。

親友の篤が新刊を書きました!今回の本は、篤のこれまでの活動紹介が第1部、篤の仲間で社会を変えようとしてる若者と篤の対談が第2部という構成になっています。その第2部の中で、私との対談も取り上げてくれました。

篤こと、税所篤快はe-Educationという遠隔教育を教育環境に恵まれていない子供達に提供する活動をバングラデシュで創めた起業家であり、活動家で、現在までにe-Educationの複数国での展開やソマリランドでの大学創設、日本国内の学生向け支援など、幅広く教育問題を扱っています。

対談内容は(過剰に持ち上げられていますが)、私の手話への想いと、私がこれまでのインタビューでは話すことのなかった、活動を行う時の価値基準に関して書かれています。単純に活動内容を説明したものにしたくなくて、「なぜ、その活動なのか」、「なぜ、活動を続けているのか」、「行きつく先はどこなのか」を執拗に求める篤の姿勢に、ついつい普段は語らない内容まで話してしまいました。人懐こくて、相手を安心させる篤の性格は本当に良いのですが、気を付けないと取材だという事を忘れて不要な事まで話しそうになってしまいました。苦笑。

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今回のインタビュー記事で篤は私の事を「洵人」と書いています。間違いではないのですが、下の名前で記事に載るのは始めてでした。篤らしいなと思いましたが、驚きました。そこも彼の魅力ですね。

そして、今回、最も注目してほしいのは第二部の豪華メンバー!私にとっても友人であり大先輩でもある、HASUNA代表:白木夏子さん、ミニット・アジア・パシフィック株式会社代表取締役社長CEO:迫俊亮さん、ヒューマン・ライツ・ウォッチ:吉岡利代さん、Needs-One Co., Ltd. 共同創業者:牧浦土雅さんのインタビューが入っています。どれも見逃せない内容です。
また、お会いしたことはありませんがALS当事者で博報堂DYメディアパートナーズの武藤将胤さんのインタビューも心を打つものがありました。

まだ電子書籍はないそうですので、書店やAmazonなどで実際の本をお買い求め頂ければと思います。私の対談部分は短いので立ち読みできますが、是非とも全体を通して読んで頂きたいので!


ちなみに、そんな篤の処女作はこちら。篤が高校生のカリスマとして一気に飛躍したきっかけの本。こちらもオススメです!こっちはKindle版と書籍版の両方があります!

フジテレビのオンラインTV『ホウドウキョク』に出演しました!

Ashoka Japanの紹介で、フジテレビが今年の4月に開設したオンラインTV『ホウドウキョク』の「ニュースのキモ!Afternoon」に出演しました。私が出演したのは「ビジネスのキモ」というコーナーで30分に渡りシュアールの事業を紹介させて頂きました。
編集されたのではなくスタジオでの生放送だったので、事業の内容をわかりやすく説明できるか不安でしたが、司会者の戸部洋子アナとシニアコメンテーターの鈴木款さんのリードのおかげで、素晴らしい内容になったと思います!
一人でも多くの人に、手話の正しい理解が広まり、遠隔手話通訳の存在を知って頂きたいと思います。このような貴重な機会を頂けた事を嬉しく思います。

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いつまでアーカイブが公開され続けるのかわかりませんが、以下のURLより私が出演した「ビジネスのキモ」を見る事が出来ます。ちょっと長いですが、是非ご覧ください!
http://www.houdoukyoku.jp/pc/archive_play/00082015100801/7/