平成27年度ひょうごユニバーサル社会づくり推進大会にてゲスト出展しました!

2015年7月24日(金)に開催された平成27年度ひょうごユニバーサル社会づくり推進大会にゲスト出展させて頂きました。
20150731hyogo-1

ひょうごユニバーサル社会づくり推進大会では、総会が行われたほか、兵庫県内で活動する福祉関連企業への「ひょうごユニバーサル社会づくり賞」の贈呈式や「みんなの声かけ運動応援」に協力する兵庫県内の企業や学校との協定締結式などが行われました。

20150731hyogo-2
兵庫県は『年齢、性別、障害の有無、文化などの違いにかかわりなく、だれもが地域社会の一員として支えあうなかで安心して暮らし、一人ひとりが持てる力を発揮して元気に活動できる「ユニバーサル社会」をめざしています。』と明言しており、ユニバーサル社会を日本でもいち早く提唱した素晴らしい県です。既に県のユニバーサル社会の考えは十分に県内に浸透しており、数多くの企業・大学が活動に賛同しておりました。
今回、井戸知事が挨拶にて手話サービスの充実を約束しただけでなく、自らも手話を学びたいと明言していました。

20150731hyogo-3
会が始まり、最初はひょうごさわやかステージとして音楽グループ「COSMOS」さんのハンドベルコンサートでした。以前から会場となった兵庫県公館にて演奏するのが目標だったようで、とても気合の入った演奏でした。

20150731hyogo-4
弊社の遠隔手話通訳についても取り上げて頂きました。県が進めようとしている新たな試みとして御案内して頂きました!今年度は、他に2つの県主催のイベントにて利用して頂く予定です。

20150731hyogo-6
会場では手話通訳の設置はもちろんの事、情報配慮席が設けられており、要約筆記とワイヤレス磁器ループなど聴覚障がい者への配慮が行き届いておりました。素晴らしいですね。
また、司会のフラワープリンセスひょうご2015の十河里佳子さんも、とても上手な司会をされていました。

そして、第二部として開催された第23回福祉のまちづくりセミナーでは、以前より大変お世話になっているナミねぇコト、社会福祉法人プロップ・ステーションの竹中ナミ理事長の講演がありました。
ナミねぇさんの話は本当に勉強になりますし、共感の連続でした!25年間活動を続けられているナミねぇさんの言葉には、とても重みがありました。

『「みんなが弱者に親切にしてあげる」事を福祉と呼ぶのではなく、「チャレンジドを納税者にする」事を福祉と呼ぶ社会を作りたい」』

『障がい者を見て「かわいそう」という事は、自分のライバルとして見ていない、する気もないという意味だ』

特にこの二つの言葉は、私がこれまでシュアールの活動の中で目指してきて事とまさに一致します。素晴らしい先輩と御一緒できて本当に嬉しいです!

20150731hyogo-5
そして、ナミねぇさんにも遠隔手話通訳の事を講演中に取り上げて頂きました。純粋に嬉しい!!ITによってチャレンジドの人々の生活を大きく変えられると僕も信じています。是非、これからも御一緒させて下さい!

【映画レビュー】『ザ・トライブ』(2014)

カンヌ国際映画祭2014批評家週間3冠を達成した、全編手話で字幕も吹き替えもない、異質な映画『ザ・トライブ』が本日、日本でも公開されます!私は仕事の関係で公開前に鑑賞しましたが、一言で言うなら「手話映画の次の時代の幕開け」だと思いました。

主人公の少年の変化を描いたストーリー展開、場面展開を減らし手話をカットしない撮影手法、そして何より全編ウクライナ手話という不思議な空間…。全てが私を映画の世界に引き込みました。

ちなみに、手話は世界共通ではないので日本手話の通訳士である私が観ても、手話を全く知らない人と同程度の理解度です。それでも十分にストーリーは追えますし、内容は理解できました。手話が全く分からないという方も是非!

日経産業新聞+YOMIURI ONLINE+greenz+働く広場+潮

NHK Eテレのアンコール放送が土曜日にあり、アンコール放送の再放送(トータルで4回目の放送!)が今週の金曜日にありますが、他メディアでも色々と紹介して頂きました。

まずは、本日の日経産業新聞!総合(3面)に弊社の新サービス手話TVがメインで取り上げられました!日経産業新聞の総合面に大きく取り上げて頂けた事は嬉しいですね!
手話TVに関しては改めて詳しく紹介させて頂きますが、グッドデザイン賞を受賞した手話PodChannelをリニューアルしたもので、手話のオンラインバラエティー番組です。無料ですので、是非ご視聴下さい!字幕もついています!(一部、番組内容の特性上、字幕が付いていない事もあります)

次は、YOMIURI ONLINE!タイトルは『手話に一目ぼれ! マニアが作った「当たり前の世界」』!!社会起業塾でお世話になったETIC.さんの連載企画『未来をつくるシゴト』で、私が最終回でした!光栄です。しかし、タイトルが本当にエッジが効いている!間違いではないですが!笑。
弊社の立ち上げ背景から今後の展望まで丁寧に記事にして頂きました!
20150406media-4

そして、greenz!同じSFC出身の起業家「Lalitpur」向田麻衣さんとの対談記事です。タイトルは『日本らしい“曖昧さ”からイノベーションは生まれる! 世界で活躍する社会起業家「ShuR」大木洵人さん ×「Lalitpur」向田麻衣さん対談』!!こっちも読売に負けじとタイトルが凄いですね!
麻衣さんはアメリカに移住されたので、今回の企画で久しぶりに再会できて嬉しかったです!対談内容は是非リンクからご覧下さい!日本の社会起業について語っています。
20150406media-2

働く広場は障害者雇用に関する業界紙なのであまり有名ではありませんが、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が発行する啓発誌です。聴覚障がい者を雇用されている企業向けに展開させて頂いている、弊社の遠隔手話サービスについて紹介して頂きました。
ネットにて全文がデジタルブックで読めるだけなく、PDFでダウンロードできます。
20150406media-3

最後は、潮!こちらはシノドスの編集長である荻上チキさんとの対談記事です!全国の書店で販売しているので是非ご覧ください!

NHK特集番組アンコール放送決定!4/4と4/10!!

昨年の9月28日(日)と10月3日(金)にNHK Eテレ『ろうを生きる 難聴を生きる』で特集されたシュアールの回が、4月4日(土)20:45~21:00と4月10日(金)の12:45~13:00にてアンコール放送される事が決定しました!
アンコール放送なので少し古い内容になってはしまいますが、弊社の遠隔手話事業についてわかりやすく編集して頂いています。

前回の放送時にシュアールを知らなかった方も、見逃してしまった方も、内容を忘れてしまったという方も、是非ともご覧下さい!15分番組ですので長くはありません。土曜日の夜と平日の昼なので見られない方も多いと思いますが、そういった方は是非とも録画を!!

今回の放送から番組の放送時間が変更になるそうです。今まで番組をよく見ていた方は時間変更に気を付けて下さい!

また、今回のアンコール放送の一つ前の回で取り上げられていた藤田保医師は学生の時にインタビューで大変にお世話になった方。元気そうなお顔を拝見できて嬉しかったです!またお会いする事を楽しみにしています!

Googleロゴが手話(指文字)に!「日本初の手話考案者」古河太四郎生誕170周年記念!

本日、Googleのトップページのロゴが手話になりました。記念日や祭日に合わせてグーグルのロゴを変えるGoogle Doodleの活動で、現在の日本手話の原型を作ったと言われている古河太四郎氏の生誕170周年を記念しての事だそうです。実は私も個人的に少しだけ制作をお手伝いさせて頂きました。

20150327google3
古河太四郎氏は、1878年(明治11年)に日本で最初のろう学校(かつ最初の盲学校)である京都盲唖院を設立し、院長にも就任した人です。「日本初の手話考案者」とも呼ばれています。今から100年以上前に手話教育に着目し、手話の教授法を確立しただけではなく、学校まで創業するとは本当に凄いですよね!
京都盲唖院を退任後は私立大阪盲唖院の院長にも就任され、1907年に亡くなられるまで生涯にわたり、ろう教育・手話教育のために活動された素晴らしい方です。私にとっては、手話界の大大大大先輩です!

今回のロゴには、2つの異なる種類の手話表現が使われています。まずは古河太四郎氏が最初に考案した「手勢(しかた)法」でGoogleを表したもの、そして二つ目が現代の手話(正確には指文字)でグーグルを表したものです。かなり違う事に驚きますね。
私も以前にTEDxTokyoでスピーチをさせて頂きましたが、手話も音声言語と同じで、独立した言語ですから、国によって文法も語彙も全く違いますし、時代と共に移り変わっていきます。もちろん方言だってあるのです。


ロゴの現在版の手話表現は手の向きに若干の違和感がありますが、ロゴとしての表現なので仕方ないですね!背景には、古河氏が手話と同じくらい精力的に活動されていた盲の学生向けに発明した木版が並べられていて、古河氏の想いがたくさん詰まったロゴになっていると思います。Googleさん、NICEです!!

検索後のページ右上にある、小さい方のロゴも手話バージョンで、指文字が付いています。とても可愛らしいですね。ほのぼのします。是非そちらにも注目して見て下さい!
20150327google2

最近、色々な場所で手話が取り上げられるようになったので、本当に嬉しいです!これからも手話ビジネスを広げると同時に、手話の認知度を上がるお手伝いも出来ればと思っています!!