初61kmウルトラマラソン「ビリで」完走!

4月12日(土)に『第2回つるみ川61kmみちくさウルトラマラソン』に参加してきました!ウルトラマラソンとは、フルマラソンの42.195kmを超える距離を走る超長距離ランの事です。今まで、東京マラソン大阪マラソン京都マラソンとフルマラソンは3回経験していましたが、ウルトラマラソンは初の挑戦でした。

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朝8時スタートで、制限時間は9時間でした。フルのベストが4時間40分だったので、スタート前は8時間を切ることを目標に、余裕の表情。初のウルトラマラソンという事で、初のフルマラソンの想いをと思い東京マラソンのTシャツで臨みました!
欠席者もいるようでしたが、今回のエントリー者数は全部で97名でした。北は北海道、南は山口県まで全国から61kmを走るために集まってきました。

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鶴見川の川沿いを橋から橋までの約8.75kmのコースを7周する、周回コースです。ひたすら、この風景の中を走り続けます。凧揚げをしている子供や少年野球チーム、ゲートボールに勤しむ御老人の間を幾度となく走り抜けます。彼らから見れば、謎の集団だったでしょう。

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主催者団体がみちくさマラニック走援隊という団体なので、コースのところどころにチョークで「みちくさ」と書いた案内が出ていました。正直、61kmは道草というほど楽なものではありませんでしたが…。

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遂に42.195kmを超えて、未知の世界に…。ここまでは正直そんなにきつくなかったです。距離を見越して、ペースを抑え気味にしていたからだと思います。問題はこの直後でした。45kmを超えたあたりから、連続して1kmは走れなくなっていました…。肺は問題ないのですが、足が震えて前に進めなくなりました。仕方なく、歩いては少し走るを繰り返してゴールを目指します。

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最後は無事に8時間53分17秒で完走しました!なんと、最後の完走ランナーでした。。。初の10kmマラソンから時間制限とは無縁のレースをしてきましたが、初のウルトラマラソンで時間との戦いを経験しました。しかし、ビリとは思いませんでした…泣。ウルトラマラソンは、フルマラソンと違って本当に甘く見てはいけないと心に誓いました。

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ゴールした後は、ビリ集団だった他の3名(私より2分ほど早くゴールしていました)と一緒に温泉に入り、軽く腹ごしらえをして帰りました。充実(?)し過ぎた週末でした。

『国・行政のあり方に関する懇談会』にてゲスト出演しました!

先日、内閣官房行政改革推進本部が行っている『国・行政のあり方に関する懇談会』にてお話をさせて頂きました。私がゲストで呼ばれたのは第7回目でしたが、毎回、稲田朋美行政改革担当大臣が参加される上、リアルタイムでネット配信される、国の会議としては珍しい懇談会です(最近、こういった形式も少しずつ増えてきました。情報がクリアに多くの人に届くのは良い事ですね!)。会場入りするまでどういった懇談会なのか想像できませんでしたが、当日は世界経済フォーラム・グローバルシェイパー仲間のREADYFOR?代表:米良はるかさんも出席していたので、心強かったです。

今回は「社会課題をどのように解決するべきか」をテーマに議論が行われました。議題として「社会起業家など民による社会課題の解決はどのように広がっていくのか?」が挙げられており、実際に既に事業を行っている社会起業家の事例としてシュアールの事業紹介と製品のデモをしてほしいという事でした。
行政系のイベントという事もあり、私がシュアールを起業するきっかけとなった「聴覚障がい者は電話を利用できないために110、119が出来ない」という話を中心にさせて頂きました(これに関して、現在、日本財団さんと一緒に電話リレーサービスの無料モニター募集をしています。まだ、緊急電話には使えませんが前進はしています!)。懇談会の参加者だけでなく、視聴者の方にも遠隔手話通訳、電話リレーの必要性を伝えられたのは良かったと思います。しかし、機材の不調でデモで音が出なかった時は焦りました…。苦笑。

以下から動画で私が話している部分が見られます。慣れない場だったので上手く話せておりませんが、伝えたい事は話せていると思いますので御覧頂ければ幸いです。

会全体の動画はこちらから御覧頂けます。また、概要として報告書もUPされていました。

そして、第8回が本日、4月11日(金)18:00~20:30にて開催され、前回と同様にオンラインで配信されるそうです。今回のテーマは「国や行政がやるべきことは何か」だそうです。これも面白い話になりそうですね。私は参加しませんが、後で録画を見ようかと思っています。

東洋経済に記事が掲載されました

今週の月曜日(3月31日)に発売された東洋経済の4月5日版に記事が掲載されました。今回の東洋経済は『激変!!東大の就活』というタイトルの通り、東大がメインの記事が多かったです。
その中で、おまけ程度に「慶應のSFCも凄いっぽいよね」的な記事が載り、SFCの起業家支援を受けて巣立った起業家の事例として私の事が掲載されました。
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「ビジネスの厳しさを教わった」。手話通訳をビジネス展開するシュアールの大木洵人代表(26)も、SFC-IVに本社を置き、メンター三田会から実際に支援を受けて巣立った社会起業家の一人だ。大学の講義が終わると、喫茶店で、メンター三田会の森靖孝会長など5人のメンターがつきっきりでビジネスプランのブラッシュアップをしてくれたという。(中略)現在、シュアールの遠隔手話通訳サービス「モバイルサイン」は、JR東日本を主要取引先に山手線の全駅で利用されている。(*山手線内の全インフォメーションセンターで、全駅ではありません。間違いです。)

こうやってSFC出身の先輩起業家、クックパッドの佐野社長やブイキューブの間下社長らと一緒に掲載して頂けるのは嬉しいですね。
東大側の顔ぶりを見ても知り合いがちらほら(一応、東大にも2年間は籍がありましたので…)。記事を読んでいると「東大を卒業しても安全な就職という道を選ばない人が増えてきた」そうですが、掲載されている知人が本当に型破りな人ばかりなので、特例じゃないかな……という気がしますが。苦笑。しかし、そういった彼らのチャレンジが広く知れ渡ることで、多くの人がチャレンジできる社会になったら嬉しいですね!

私が2008年に10ヶ月インターンをしていたマイクロアド(サイバーエージェントグループ)が未だに成長ベンチャーとして名前を連ねているのを見ると、(嬉しいような気持ちもありますが)「あの規模間で未だにベンチャーなのか……」と、進むべき道の長さを改めて感じました。。。

シュアールも今年度はメンバーを大幅増強して迎える勝負の年です。まだ発表は出来ていませんが、改めて新体制について発表できればと思っています。今年も今まで以上に気持ちを引き締めて頑張りたいと思います!!是非、応援の程を宜しくお願いします!

電話リレーの無料モニターもまだまだ募集中です!多くの聴覚障がい者の申し込みを待っています!

電話リレーサービス無料モニター募集

昨年度から日本財団が行っている聴覚障がい者向け電話リレーサービスの無料モニターを今年度も募集します。

聴覚障がい者は耳が聞こえないために、電話を利用する事が出来ません。つまり、
・歯医者やエステなどの予約、変更
・イベント会場や宴会の予約、変更
・忘れ物や落し物の確認
・不在票の折り返し電話
・寿司やピザの出前の注文
・企業や行政への電話による問い合わせ
などなど我々が普段から普通に電話で行っている様々な事が出来ないのです。

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そこで役に立つのが、テレビ電話を使って電話を代行する『電話リレーサービス』です。聴覚障がい者がテレビ電話越しに手話で話したものを、弊社の手話通訳スタッフが読み取り、代わりに電話で相手に伝えます。そして、電話で話された日本語を手話通訳者が手話で表すことで、聴覚障がい者に伝えます。聴覚障がい者は母語である手話で会話の内容を理解できるので、スムーズな会話が可能になるという仕組みです。

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基本的にソフトはマイクロソフトのSkypeを利用しているので、パソコンはもちろんの事、スマートフォンからでも利用できます!インターネットさえあれば、世界のどこからでも聴覚障がい者が自由に電話できるようになります!

詳細は以下の動画にて、手話と字幕で説明をしています。是非ご覧下さい!


弊社の手話通訳スタッフは厚生労働省認定の手話通訳士資格を全員が保有(2013年度より)しているので、どんな用途でも安心して利用して頂けます。もちろん、社内でもテレビ電話を利用した手話通訳用の独自研修も実施しています。
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弊社は創業当初から電話リレーサービスを行っており、昨年度に引き続き日本財団さんの事業を手伝わせて頂く事になりました!写真は2010年度に私が遠隔手話通訳を行っている様子です。私が現場で通訳をする事はなくなりましたが、現場に出ていたところに、テレビ電話を使って「人生で初めて出前を取れた」と喜んでくれた利用者の笑顔は今でも忘れられません。
この想いを胸に事業を拡大し続けてきました。今年度も日本財団さんが費用負担をしてくれる事で、無料で電話リレーサービスが利用できる絶好のチャンスです!一人でも多くの聴覚障がい者の方に電話を利用して頂きたいので、是非とも拡散の程を宜しくお願いします!!ホームページから簡単に申し込みが出来ます!
詳細・申込ページ

以前、TEDxFukuokaにて遠隔手話通訳について必要性を語っています。合わせて見て頂けると幸いです。

東京大学大学院情報学環教育部、修了!

先日、東京工業大学CUMOTを修了した事をご報告しましたが、実は2年前から東京大学大学院情報学環教育部の研究生もしていました。学環教育部は東大の中でも珍しく、大学院の中に学部生から社会人までが学ぶ第二専攻として用意されている教育機関です。歴史は古く、第一期生(当時:東京帝国大学新聞研究所)には読売新聞の渡邉恒雄氏がおり、他にもOBGにはソフトバンクのホワイト家族24を手掛けた電通のCMプランナー澤本嘉光氏やアナウンサーの草野仁氏などがいます。毎年、入学試験があり、30名が選抜されます。半数以上が現役の東大生で、残りを他大生や社会人が占めます。今年は29名が修了し、史上最高の修了者数だったのではないかと言われています。

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2年間で24単位を取れると修了なのですが、私は1年半で単位をほぼ取り終え、最後に特別演習レポートが認められたので、無事に修了出来ました!そのため、実際には2年間通っていたわけではありませんが、慶應義塾大学とは少し違った学校の雰囲気を味わいました。SFCでは経営学を専攻しながら学生起業をしていたこともあり、授業≒事業になっている面がありましたが、東大では全く違う分野の学習だったので新鮮でした。

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学習した内容は、古書を掘り下げて読み込んだり、電通や博報堂の方から広告について学んだり、Androidのアプリを開発したり、福島県の土湯温泉の復興をアートで行うプロジェクトで現地に行ったり、日産に対して企画提案をしたりと、本当に幅広かったです。一つ一つの授業が個性的で、充実していました。

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研究生の皆さんは、本当にオンとオフの切り替えが激しく、本気で学び、本気でふざけてました。私も合宿では遅くまで飲んで、山奥の温泉にみんなで行って、卓球して、ゲームしてと、久しぶりに大学生時代のようにはしゃぎました。仕事の都合で、イベントにあまり参加できなかったのが残念でした。

特にヴァルター・ベンヤミンの『複製技術時代の芸術作品』を13週に亘り輪読したのは楽しかったです。一文一文、解釈していき全員で議論をするのは良い経験でした。同じ文章を読んでも多くの解釈が存在し、勉強になりました。そして、1936年に書かれた本であるにも関わらず、現在の「アナログ→デジタル」にも通ずる考えがありました。ベンヤミンの言うアウラが、このデジタル社会では何を表すことになるのか、今でも考え続けています。

母校と呼べる場所が新たに増えました。改めて、学習する機会は常に作っていかなければと思いました。
2年間という短い間ではありましたが、とても楽しかったです。先生方、事務の方々、一緒に学んだ研究生の皆さん、ありがとうございました。
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