杉並区立和田中学校「よのなか科NEXT」にて講演をしてきました!

少し前の話ですが、先月、杉並区立和田中学校で講演をしてきました。和田中は、都内公立中学校として初めて民間から校長先生を採用した事で有名で、第16代校長の藤原和博氏が様々な改革を行い、公立中学校とは思えない独自の教育システムを持っています。現在は、同じく民間から採用された第17代の代田昭久校長先生が更なる改善を行っている素晴らしい学校です。2月15日には田原総一朗氏も講演に来るそうです。

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私が話をしたのは「よのなか科NEXT」で、3年生の生徒さん150名の前で話をしました。この授業は校長先生自ら指導を行っています。

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弊社の遠隔手話通訳のデモを披露しました。奇しくも、この時に通訳を担当したのは和田通訳士でした。笑

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休憩時間には生徒たちが集まってきて遠隔通訳に夢中でした!「すげ~、本当に映った~!?」と普段とは違ったiPadの使い方に驚いていました。こうやって普段使っているITを少し工夫するだけで、障がい者や外国の方などの不便さを取り除ける事を少しでも知ってもらえたら嬉しいですね!

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生徒たちは校長先生からのお題をグループになって議論します。そのお題に沿った自らの体験を「ヒント」として少し話すのが私の役目でした。私も講演後、グループの議論に混ぜてもらいました!生徒さんの柔らかい意見に驚きましたし、彼らの元気に刺激を受けました!とても楽しい時間でした。

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最後に、今回の講演を調整してくれたSFC先輩(?)の松原真倫さんと代田昭久校長先生と!

FITチャリティー・ラン寄付贈呈式!御支援頂いた皆様、ありがとうございました!

昨年の11月18日に行われたFITチャリティ・ラン(過去のブログ記事)の寄付金贈呈式がトムソン・ロイター社にて2月6日に行われました。今年は総額で56,334,000円が寄付金になったそうです。これを8団体で均等に分ける事になります。大事に使わせて頂きます。

実行委員の方と寄付先8団体で記念撮影!今回も4月からフルタイマーとして働く河野と一緒に参加しました。以前から仲良くさせて頂いているマドレボニータのマコさんも一緒です!

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今回のイベントで仲良くなった実行委員のDave Brewerさん!とても気さくな方で、お互いにトライアスロンをしているので話が盛り上がりました。

今回の支援を受けて、更に飛躍をしたいと思います!ありがとうございました!

ソトコト2013年3月号「SOTOKOTO mtu 人の森」掲載

先日発売された雑誌ソトコト2013年3月号のインタビューコーナー「SOTOKOTO mtu 人の森」に記事が掲載されました。

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見開き2ページの特集記事で、写真も大々的に掲載されました!正直、こんなに大きな記事だなんて聞いていなかったのでビックリしました!私がシュアールを起業した経緯や想い、これまでの活動を丁寧に記事にして頂きました。ちなみにこの写真に写っている手話はシュアールの社名手話です!シュアールと言いながら写真を撮ったので口がちょっと変な感じになっています。。。川崎コールセンターで撮ったので、通訳スタッフも写っています。
ウェブでも途中まで記事を読む事が出来るので、是非ご覧ください!(ソトコト内掲載記事)しかし、ウェブ版では「戦場カメラマンになるという14歳からの夢を諦めてSFCに進学した」というサイドストーリーまでで終わっていて、手話の話まで入っていません、汗。是非、雑誌の方も立ち読みで良いので御確認下さい!

「手話通訳士」一発合格!

一昨日、手話通訳士(手話通訳技能認定試験)の結果が発表され、無事に合格する事が出来ました!
神奈川県手話通訳者養成講習会修了のブログ記事でも書きましたが、手話通訳の資格には大きく分けると厚生労働省認定の手話通訳士と社会福祉法人全国手話研修センターが実施する統一試験の二つがあります。どちらが上位という決まりがあるわけではありませんが、統一試験に合格し実績を積んだ後に手話通訳士の試験を受ける人が多いため、手話通訳士試験の方が難しいとされています。私は昨年、両方を初めて受験しました。

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今回、発表があったのは手話通訳士試験の合否です。合格率が11.1%と例年になく低く(例年は20%前後)、合格者数も昨年の182名から105名へと急激に減りました。そのような中で合格出来て本当に良かったです!2007年8月に独学で始めてから、手話歴5年4ヶ月での合格。長かったような、短かったような。。。良く頑張りました!これで活動も更に幅が広がります!
更に嬉しい事に、弊社から私を含め受験した3名全員が無事に合格しました(しかも全員20代)!これで、20歳未満のため受験資格のないインターンを除き、シュアールの現役メンバー全員が手話通訳士資格所有者になりました!
昨日、合格証が届いたので登録申請をその場でしておきました。次は、統一試験の発表が3月にあります。両方とも無事に合格出来ているといいのですが…。これからも、この結果に甘んずる事なく精進を続けていきます!応援、宜しくお願いします!

松倉秀実先生へ

本日、私の最も大切な人の一人とお別れをしてきました。シュアールを創業してから本当に多くの方々に支えてもらい、今のシュアールと私があります。その事には本当に感謝をしていますが、この方はその中でも、文字通り「この方がいなかったらシュアールを創業していなかった」という人です。

故 松倉秀実先生との出会いは、私が応援指導部を退部し、バイオ専攻にも進めず、それまでしてきた事が全てなくなり、進路に悩んでいた大学1年の秋学期に”なんとなく”で受講した『知的財産権とビジネスモデル』という授業でした。後に知ったことですが、先生にとっても初めて授業を受け持った年だったそうです。先生の授業は知的財産に関する法律の細かい事を覚えるのではなく、特許や著作権といった普段から耳にした事はあるけど実態を詳しく知らない法律が、いかに私たちの生活に影響しているのかを、旬な事例と共に紹介していく授業でした。毎回、社会の裏側に少しずつ詳しくなっていく気がして楽しかったのをよく覚えています。
その授業の最終課題は「自ら知的財産を利用したビジネスモデルを考案する事」でした。私は趣味で2ヵ月前に創設した手話サークルを題材に選びました。日々、手話サークルの活動に多くの時間を使っていて、私の頭の中は常に手話の事だらけだったので、それは自然な流れでした。しかし、当時、手話のビジネスが本当に成り立つなんて考えもしていなかったので認められると思わず、手話と関係のないアイディアも3つ用意していました。当時の資料を読み返すと内容はどれもひどいものでしたが、松倉先生は授業外の時間を使って相談にのってくれました。4つのビジネスアイディアを説明し終えた私に、先生は批判するわけでもなく、アドバイスをくれるわけでもなく、一言「どれが一番したい事なの?」と質問をしてきました。私は意表を突かれました。一番良いアイディアを先生が選んでくれると思っていたからです。悩んだ挙句、「手話…、ですかね」と答えました。その時の私の声は本当に小さく、震えていたかもしれません。繰り返しになりますが、手話のビジネスなんてふざけていると怒られるかもしれないと思っていたほどだったからです。

「やっぱり!わかるよ。一番心が籠っていたから。」

この一言が私をこの道、「手話ビジネス」へと導いてくれました。その後、本当に手話ビジネスを立ち上げたのは10カ月後でしたが、先生のお蔭で最初の一歩を踏み出せました。
その後、授業課題では最優秀課題に選んで頂き、賞品として無償で特許出願をして頂きました。創業前には法人格に関するアドバイスや特許の取り扱いを指導して頂き、創業時からは弊社の顧問に就任して頂きました。そして、2012年3月に先生が療養生活に入るまで公私共に本当に支えて頂きました。最後にお会いできなかった事を心から悔やんでいます。本日知った事ですが、昨年の2月には余命4ヶ月と宣告されていたそうです。57歳という早過ぎる死に、御本人が一番辛かった事と思いますが、先生がやり遂げられなかった事は我々教え子たちが受け継いでいきます。今はゆっくりとお休み下さい。先生との約束は絶対に果たします。これからも見守っていて下さい。ありがとうございました。