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独自ドメインのURL短縮サイトをサーバー内に構築してみた!

字数制限があるのにURLが長くて困った


20130626nayamu

なんて時に大変役立つのがbit.ly等に代表されるURL圧縮サイトです。これまで私は短縮サイトを「単なる短縮」を目的としたものではなく、「ブックマーク」的な意味合いも含めて使っていたのですが、最近はamazon(amzn.to)やgoogle(goo.gl)など独自の短縮ドメインを利用するサイトが増えて、一元管理が難しくなってきました。そこで自分専用の短縮ドメインを作りたいなと調べたら(参考:[絵文録ことのは]、意外と簡単な事がわかりました!そこで、実際に作ってみたら、本当に簡単でした!!

まずは調査だ

まずはURL圧縮サイトを作る方法をインターネット上で調べてみる事にしました。「短縮URL 自作」などで検索をしていると大きく分けると2つの方法がある事がわかりました。
1.既成ソフトを入手してサーバーに構築する
2.自分でコードを作成してサーバーに構築する
phpを使った簡単なコードで作成できると書いてあるブログもあったのですが、そんなに時間をかけたくなかったので1を選択しました。既成ソフトもたくさんあるようだったのですが「有償なもの」「アフィリエイト目的なもの」「怪しいもの」「外部の人の利用を目的なもの」が多い印象を受けました。若干、ねずみ講的なサイトもありました…。そんな中、GNUで(無料で)公開しているサイトを発見しましたので、今回は「URL短縮プログラム-WebCreativePark」を利用する事にしました!私は自分専用に使いたいだけで、短縮機能を一般の人にも公開するサービスを始めたいわけではないので、Web Creative Parkさんの機能で十分でした(URL短縮サイトを外部の人に提供するサービスを始めたいなら、厳しいです)。ひとまず、URL短縮ソフトは無料でGET出来ました!

独自ドメインを決めよう!

次は短くするドメインを入手する必要があります。私の場合は独自ドメイン(このサイト)があるので「http://www.juntoohki.com」のサブドメインとして利用する事を考えましたが、最短でも「http://s.juntoohki.com」となり22文字もあります。これでは短縮の意味がありません。そこで新たに独自ドメインを入手する事を決めました。
普段私が使っているバリュードメインで、短い空きドメインを探すことにしました。当然TLD(トップレベルドメイン:”.com”や”.jp”)の前が短ければ、全体のURLは短くなります。調べてみると、ほぼすべてのドメインで二文字以下での取得は難しい(あるいは、値段が高い)事がわかりました。やはり短いと覚えてもらいやすいですし、人気が高いのです!そこで、2文字は諦めて3文字のドメインを取得する事にしました。色々と考えましたが、簡潔に私の名前「JuNTo」の頭文字で「JNT」にする事にしました。後は、jntが空いている最も安いドメインを探すと、”.li”が空いていたので、jnt.liを取得しました!

20130626jntli

サーバーをGET!!

次にサーバーを用意する必要があります。既にサーバーを持っているなら、それを利用できますが、ない場合は新規購入するか、無料サーバーを借りるか、自作する必要があります。自作はかなり難しいと思うので、安いレンタルサーバーを借りるとすると、ロリポップさくらインターネットなどが有名です(今回のURL短縮ソフトが動くかは未検証です)。ちなみに、私は海外のサーバーを使っています。

ドメインのネームサーバーを入力する!

ドメインとサーバーを入手出来たら、ドメインのネームサーバーを入力する必要があります。簡単にいうと、ドメインの行先を教えてあげるイメージです。まずは、サーバー側のネームサーバーを調べます(そのサーバーのある住所的なものです)。そして、ドメインを取得したサイトで、取得ドメインのネームサーバーを変更します。
20130706nameserver

遂にサーバーにソフトを構築!

さぁ、いよいよ大詰めです!先程ダウンロードしたファイルを解凍します。その中にあるindex.phpをテキストエディターなどで開き、パスワードを買えます。パスワードは上から11行目の
「$password = “admin”;」の””内を変える事で設定できます。詳細は、WebCreativeParkさんのサイト内に書かれているので、参考にして下さい。
そして、サーバーにindex.phpと.htaccess(パッと見ファイル名がないように見えます)をアップロードします。私はアップローダーにffftpを利用しています。アップロードする際に、フォルダのパーミッションを777に変更する必要があるので気をつけて下さい!

完成!実際に使ってみよう!

アップロードが完成したら、自分のドメインにアクセスしてみて下さい(決めたドメイン「http://○○○.××/index.php」にアクセスするだけです)。そうすると、パスワードを入力できる画面が出るはずです(実は、私は一回エラー画面が出ました。再度アクセスしたところ、全く問題なく使えるようになりました。理由は不明です。)。
後は、URLを入力すると以下のように短くなります。
1.自分のサイト:25文字→15文字
http://www.juntoohki.com→http://jnt.li/1
2.シュアールのフェイスブックページ:33文字→15文字
http://www.facebook.com/ShuRGrouphttp://jnt.li/2
3.twitter(日本語):28文字→15文字
http://twitter.com/juntoohki→http://jnt.li/3
4.twitter(English):28文字→15文字
http://twitter.com/junto_eng→http://jnt.li/4
5.自分のブログ:30文字→15文字
http://www.juntoohki.com/blog/→http://jnt.li/5
6.Ashoka内の紹介ページ:40文字→15文字
https://www.ashoka.org/fellow/junto-ohki→http://jnt.li/6
7.英語のプロフィル:41文字→15文字
http://www.juntoohki.com/profile-english/→http://jnt.li/7
8.父のゴルフ教室:30文字→15文字
http://www.ken-golfschool.com/→http://jnt.li/8
9.TEDxTokyoトーク:42文字→15文字
http://www.youtube.com/watch?v=DwSh_wvxPKs→http://jnt.li/9

ちなみに、ここでは二つの問題があります。一つ目は、そもそも短縮する文字が少ないと意味がないという事です。
シュアールホームページ:14文字→16文字
http://shur.jp→http://jnt.li/10
このように、逆に文字数が多くなってしまっては短縮の意味はないですね。そして二つ目は、twitterに関してです。twitterは、強制的に独自の「t.co」に短縮されてしまうので、いくら短縮しても20文字になってしまうそうです(参考)。せっかく上にあるように14文字や15文字にしたのに残念です…。
ただ、アーカイブとしては価値はどちらもありますね!

最後に…

この手のサービスは4年前にtwitterの短縮URLが改ざんされる事件が起きた時がピークだったようで、最近は新しい記事を見つけられませんでした。しかし、私の悩みにもありましたが、逆にサービスが増えたためにブックマークとして機能するのが難しくなったので改めて需要が生まれるのかなとも思っています。また、他のサイトでも指摘されていましたが利用しているサービスがクローズするリスクを考えると自前のサーバーに構築できている安心感はありますね。
ひとまず、自分が欲しかったサービスを作れたので個人的には満足しています!

Imagine Cup優勝の手話通訳手袋(EnableTalk)が残念な3つの理由

先日、マイクロソフトが全世界の学生向けに展開するテクノロジーコンペティション「Imagine Cup」にて、ウクライナチームが手話をテーマとした技術で優勝したTechCrunchJapan内記事。この大会は、今年で10回目を数える歴史のある、大きな大会である。このような大舞台で手話が注目を集める事に関しては嬉しく思うが、内容に関しては、残念ながら遺憾であると言わざるを得ない状況である。
*最初に本記事はウクライナチームやマイクロソフトを批判する事を目的としたものではない事を述べておきます。彼らは手話の分野に関して無知だったために、間違った方向に向かってしまっただけだというのが私の個人的な考えです。但し、このような間違った情報が広がる前に、少しでも正しい理解を広めたいという想いで本記事を書いています。

EnableTalkについて


彼らが開発した「EnableTalk」を簡単に説明すると、センサーを付けた手袋(データ・グローブ)を付ける事で手話を識別し、音声に自動翻訳して伝えるというものである。
手袋に張り巡らされたセンサーが関節の曲がり具合などを感知し、手袋の中に搭載したコントローラーで手型を分析し、音声言語に翻訳する。そうする事で、ろう者(耳の聞こえない手話母語者)が使う手話を聴者(耳の聞こえる人)が手話通訳者を介さずに理解できるようになり、意思疎通が図れるというものである。更に、学習機能もついており、端末が手話を記録する事で方言にも徐々に対応できるそうだ。

マイクロソフトのお墨付きを得たわけだから、とても高い技術力があったのであろう。しかし、このままでは本技術が実用される事はあり得ない。

本技術が残念な3つの理由

・手以外を使用する手話文法をセンサー出来ない

意外に思う人もいるかもしれないが、手話は「手」だけを使っている言語ではない。非手指動作(NMSやNMMと呼ばれる手や指を使わない動作)、口型(口パクをした際の口の形)、CL(Classifier)といった様々な文法的要素が揃って初めて意味を成す。

非手指動作に関しては、私が先日の日本手話学会に関するブログ記事でも書いたが、
1.大学に合格したら、勉強に励む。
2.大学に合格したから、勉強に励む。
3.大学に合格するために、勉強に励む。
4.大学に合格しても(なお)、勉強に励む。
上記の4つの文章は、表出される手話語彙(手型、動き、位置などの音韻要素)とその語順はすべて同じである。違いは頷きの角度や位置で表現する。今回の手話通訳手袋では「頷き」は検知出来ないので、ランダムに翻訳するしかない。
他にも眉毛や目の動き・角度、肩の上げ下げによっても意味が大きく変わってくる。

「兵庫」と「相模原」の手話は同じで口型により違いを表現する。今回の手話通訳手袋では「出身は兵庫です」と「出身は(神奈川県の)相模原です」ほどの違いが出てしまうわけである。
また、過去形に関しても口型は重要である。「行った」という手話は『「行く」+「完了形」』と表す方法と『「行く」+「アの口型(手話界では「パ」と一般的に言う。)」』で表す方法の2種類がある。前者の場合は手型だけでも判別できるかもしれないが、後者の場合は手型だけでは現在形の「行く」と区別がつかない。

上記はあくまで一例。このように手袋(手型)のみでは、動きや位置の認識が出来ない上に非手指動作や口型なども認識出来ないため、判別できない手話文がは多く存在している。
私がTEDxTokyoのスピーチ(English日本語吹替)で話したように手話は世界共通ではなく、手話文法も各国で違う。さすがに他国の手話では具体例を挙げられなかったので日本の手話で具体例を挙げた。しかし、手話文法の用法や意味は違えど、世界中の手話で表情や頷きが手話文法として機能する事は共通しているため、他国の手話でも同じ事が言えるだろう。

つまり技術上は可能であっても、手話の言語的特性上、手袋のみで手話を音声言語に変える事は不可能である。可能な範囲は、訳が決まり切った挨拶や慣用句などの一部の言い方のみであろう。

・一方向に情報を発信出来ても対話をする事が出来ない

手話の動作をするだけで手話を音声言語に通訳する事が出来たとしても、聴者が話している音声言語を手話に変える事が出来なければ、会話として成立しない。言語の異なる人同士の会話は、双方向の通訳があってこそ、成り立つものである。英語が全く分からない日本人と、日本語が全く分からないアメリカ人が会話をしたとして、英語から日本語にだけ翻訳されても日本人の言う日本語は相手には伝わらない。確かに何もない状況よりは良くなるのかもしれないが、「快適なコミュニケーションが可能」というには程遠い。
手話を翻訳する手袋を付けただけでは、ろう者が聴者の言っている事を理解できるようになるわけではない。手話を音声言語に変える事と、音声言語を聴覚障がい者に伝える事は、全く違う次元の話である。しかし、今回の紹介ビデオ内では、手袋を付ける前は聴者の言っている事が理解できなかったのに、手袋を付けた途端に聴者の言っている事が”なぜか”理解できるようになっているのである。

・既出の技術であり、新規性がない

最後はEnableTalkそのものに関してではなく、手話通訳手袋の技術そのものと今回の受賞に至る経緯についてである。TechCrunchJapanの記事を見る限り、このような技術は他に少ないとされているが、実は似たようなプロジェクトは世界中で見られている。日本では2001年に特許が出願されており、今年の1月にはAndroid向けの手話通訳手袋が発表されているMake:Japan内記事。つまり、技術としてもアイディアとしても全く新規性はない。
確かにサイトを読む限り、低価格化、高速化など一定の技術進歩はあったようだ。ただ、上記の手話の言語的制約を超える技術革新ではない以上、今回の企画を技術革新・イノベーションと呼ぶに値するものだとは思えない。

止まらない、ユーザー無き技術革新


ここで、疑問が湧くのは本プロジェクトにどれだけの聴覚障がい者が実際に関わっていたのかという事である。手話がわかる人間が関わっていたら、このような事態は未然に防げたのではないかと思われる。この事に関して、アジア経済研究所の森壮也主任研究員に確認したところ「この技術は世界中で開発されているが、指文字などを認識しただけで手話翻訳が出来たと言っているだけ。実用レベルではない。ウクライナ国内の手話学が遅れているため、簡単な手話が音声に変わっただけでも現地のろう者にとっては十分な驚き。昔の日本でも同じような認識だった時期もある。」とのコメントを頂けた。ウクライナにいるろう者自身の手話に関する理解不足にも一因がありそうだ。
ただ、指文字や単語を認識するレベルであれば、実用出来る可能性がある。もしかしたら、ろう者と開発チームの間でゴール設定がそもそも違った可能性があるのかもしれない。
既に日本の記事でも本技術を称賛する記事を見かけている。ただ、ろう者や手話界では全く話題になっていない事を気にして頂きたい。本技術が使えない事をユーザーが一番わかっているのである。

最後に余談だが、本大会で日本チームは過去最高順位の2位になったそうだ。もし、審査員の中に手話に関する知識が少しでもある人がいたら、日本が優勝していた可能性は高かったのではないだろうか。.

グローバル化社会、聴覚障がい児の英語教育はどうなるのか?

<英語への注目が日々高まっている>
近年のグローバル化に伴って、楽天やユニクロが社内公用語に英語を起用したり、小学校での英語学習が必修化されたり、大学入試センター試験でリスニングが導入されたりと英語の重要性が高まっています。英会話教室が主要駅だけでなく中規模・小規模な駅前にも当然のように設立され、電車では英会話教室の車内広告が目立ちます。アプリや携帯ゲーム機でも英語学習ツールがたくさんリリースされています。
この流れは日本国内にとどまらず、アジアを中心に世界的な流れとなっており、中国や韓国からは毎年たくさんの学生が英語圏に留学しています。

<なぜ、英語を学ぶのか?>
人々はなぜ英語を学ぶのでしょうか?
もちろん、純粋に英語が好きな方や洋画を字幕なしで見たいといった気持ちもあるでしょう。しかし、多くの場合はキャリアアップや就職に英語が直結するからだと思います。
この影響は、以前にも増して顕著になってきているでしょう。英語が出来る事で、国内での職の選択が広がるばかりか、外資系企業への就職、海外への転勤や出張などでも活躍できます。インターネットの普及によってグローバルビジネスも増えてきました。このような流れの中で、社内公用語を英語にする企業が増えているのでしょう。

 
 
グローバル化社会の中で聴覚障がい児の英語教育は…?
 

英語が社会進出において大変重要な要素となる中で、聴覚障がい者・聴覚障がい児を取り巻く環境はどうでしょうか?

<言語習得の壁>
まず、考えられる事に言語習得の壁があります。手話を母語とするろう者にとっては、日本語は第二言語となります。最近は若者を中心に日本語を母語とする聴覚障がい者も増えていますが、やはり手話を身に付ける聴覚障がい者が大半でしょう(軽度の方はそこまでではないと思いますが。)。昔のろう学校では日本語学習に相当数の授業時間を割いたそうですし、手話と日本語の二つの言語を身に付けるだけでも大変です。そこに持ってきて、さらに英語を学習するわけですから聴者よりも大変な事は言うまでもありません。
さらに、英語を手話で教えてくれる場所は多くありません。そうなると、(生活言語だとしても)第二言語である日本語で、第三言語の英語を学ぶという事になります。私もアメリカ留学中に第二言語の英語で、第三言語のスペイン語を学びましたが苦労しました。

<通訳の壁>
英語と日本手話間の通訳が出来る人は、ごくわずかしかいません。手話通訳者もそこまで多くないですし、その中で英語がビジネスレベル・学術レベルで出来る方を探すのは至難の業です。更に、同時通訳には言語能力とは別に通訳スキルも求められますから、神業の領域になります。
出来る人が少ないとなれば、スケジュールの確保から費用までろう者の負担は膨らむ一方です。英語⇔日本手話通訳の不足は、ろう者の国際社会進出では課題の一つとなるでしょう。

<リスニング>
TOEICや英検などの試験において、聴覚障がい者はリスニングで不利、あるいは受験自体が不可能になります。実際に英語検定に関しては、過去に大きな運動に発展したため、現在ではテロップや強音による特別措置があります(2012年障がい者に関する特別措置要項・PDF)。しかし、依然として障害者雇用枠にも関わらず、TOEIC700点以上を求める企業が多くあります(TOEICの性質上、リスニング抜きでは495点以上は不可能)。ろうの友人が外資系企業約10社に障害者枠でエントリーしたそうですが、TOEICの点数が低い事を理由に1社も面接に進めなかったそうです。始めから聴覚障がい者は足切りされているというのが現状です。ライティングは十分にできるというろう者もいます。しかし、彼らには働くチャンスすら与えられていないわけです。
 
 
グローバル化そのものに反対しているわけではありません。英語が広がる事で便利になる面もたくさんあると思います。ただ、聴覚障がい児・聴覚障がい者が置き去りにされるような社会には絶対にしたくないと思っています。

ここまで色々と述べてきましたが、私自身まだまだ答えが見出せているわけでも、何かプロジェクトを始められたわけでもありません。ただ、この問題はシュアールとしても重要な課題であり、取り組んでいくべき問題だと思っています。実際に、聴覚障害英語教育研究会という組織があり、聴覚障がい児・聴覚障がい者に対する英語教育に関する問題が議論されています。私も2010年7月よりメーリングリストに登録しています。
 
 
 
ひとまず何かできる事をと思い、小学校英語指導者を取得しました。

まだまだ専門分野ではないので、すぐに何が出来るわけでもありません。しかし、いつか英語教育の分野でもソリューションが提供できるように今から少しずつ頑張っていきます!.