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シュアール5周年!いつも応援ありがとうございます!!

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本日、シュアールは創業5周年を迎えました。2008年11月14日に当時のボランティア団体のメンバーと、手話の会社を興して今の手話環境を変えようと決意した事を今でも鮮明に覚えています。

日本経済新聞が過去に行った調査によると創業5年後の企業の生存率は15%だそうです。中小企業庁によると一年間に新しく生まれる企業は168,000社だそうなので、シュアールと同期の企業の内、既に142,800社が消滅した事になります。このような極めて過酷な日本の起業環境の中で生存企業15%に入れているのは、ユーザーの皆様、外部アドバイザーの皆様、そして仲間たちの支えがあったからこそです。本当に感謝をしています。
20歳で手話の世界に片足を突っ込んだ若造が、21歳で手話を取り巻く社会問題に気付き、経験も実力も全くないのに自ら解決したいと言い出したワガママに本気で向き合って、活動する事を許してくれた慶應義塾大学SFCの環境にいた事は本当にラッキーだったと思います。

4年目までの事は昨年の記事でも書きましたが、5年目も怒涛の日々でした。2012年中にイノベーションズアイアワード大賞受賞、Forbes 30under30選出と大きな嬉しい出来事がありました。そして、2013年に入ってからは、フルタイムスタッフも増え、初めての地方進出を九州で行い、社内の体制もだいぶ安定してきました。また、JR東日本に遠隔手話通訳サービスが導入され、SLintoも完成し、日本財団様から電話リレーの事業を受託し、APEC大会で準優勝し世界大会に出場し、総務省よりITU(国連下部組織)での発表機会を頂くなど、着実に事業が進展しています。
当然、良い事ばかりではありませんでした。創業時から本当にお世話になっていた二名のアドバイザーの方が、立て続けにこの世を去りました。まだまだ現役で御活躍されているはずの御歳でした。早すぎる二人の死に仕事が手に付かない日もありました。苦労して試験導入までこぎつけた案件が契約直前に破棄になった事もありました。ただ、その度に多くの起業家仲間、サポーターに支えられ、チーム一丸となって乗り越えて来ました。今のスタッフは本当に素晴らしいメンバーが揃っています。このメンバーであれば、私たちが目指している「聴覚障がい者と聴者の対等な社会 – 聴覚障がい者が夢を諦める事のない社会」も確実に実現できると信じています。

遂に、シュアールも6年生です。小学生なら最上級生、そろそろ若手とは言えない年になってきました。これからも一歩一歩、着実に頑張っていきます!変わらぬ御指導・御応援の程を宜しくお願い致します!

最後にはなりましたが、ロクな親孝行も出来ていないのに、いつも最大限の応援をしてくれる父と母、そして滅多に顔も出せていないのにいつも私の健康を気遣ってくれている祖母たち、私の活躍を本当に喜んでくれる叔母、従姉妹たちに、ありがとうと言いたいと思います。

日経パソコン巻頭インタビュー掲載

2013年11月11日発売の日経パソコンの巻頭インタビュー(Close up)にて特集をして頂きました。

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『手話は「美しい言語」 その世界を、ITで広げたい』

カッコいいタイトルを頂きました!日経パソコンのようなIT系の(しかも、少し硬めの)雑誌で、手話ビジネスが、これだけ大きく取り上げられた事を嬉しく思います。
手話との出会いから、事業内容まで見開きの記事の中にまとめて頂きました。もし、会社などで年間購読をしていたら、ご一読下さい!

TEDxKids@Chiyodaにて手話同時通訳技術協力

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TEDxKids@Chiyodaにて、2年連続、手話同時通訳技術協力パートナーとして参加させて頂きました(パートナー企業一覧)。

TEDはアメリカ・カリフォルニアにて行われる「広める価値のあるアイディア」を共有するプラットフォームです。TEDxはTEDの小さいバージョンで、世界各国にて開催されています。私も今までにTokyoFukuokaの2回、スピーチをさせて頂きました。TEDxKids@Chiyodaはその中でも子供たちに関係のある内容を取り上げ、子供たち自身もキッズオーディションを通じて、登壇するチャンスが生まれる珍しいプログラムです。

シュアールは、昨年の第二回から引き続き手話通訳を担当致しました。手話をテーマとして扱うわけではないのに、全編に手話を付けているTEDxは世界でもかなり珍しく(たぶん、ここだけ)、我々としてもパートナーとして参加させて頂ける事を嬉しく思っています。
今回は、弊社から2名の手話通訳士が参加致しました。初めて協力させて頂いた昨年よりは格段に質が向上したと思いますが、改善点のアドバイスも頂けましたので、これからも一人でも多くのろう者・ろう児に楽しんで頂けるように頑張っていきます!

独自ドメインのURL短縮サイトをサーバー内に構築してみた!

字数制限があるのにURLが長くて困った


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なんて時に大変役立つのがbit.ly等に代表されるURL圧縮サイトです。これまで私は短縮サイトを「単なる短縮」を目的としたものではなく、「ブックマーク」的な意味合いも含めて使っていたのですが、最近はamazon(amzn.to)やgoogle(goo.gl)など独自の短縮ドメインを利用するサイトが増えて、一元管理が難しくなってきました。そこで自分専用の短縮ドメインを作りたいなと調べたら(参考:[絵文録ことのは]、意外と簡単な事がわかりました!そこで、実際に作ってみたら、本当に簡単でした!!

まずは調査だ

まずはURL圧縮サイトを作る方法をインターネット上で調べてみる事にしました。「短縮URL 自作」などで検索をしていると大きく分けると2つの方法がある事がわかりました。
1.既成ソフトを入手してサーバーに構築する
2.自分でコードを作成してサーバーに構築する
phpを使った簡単なコードで作成できると書いてあるブログもあったのですが、そんなに時間をかけたくなかったので1を選択しました。既成ソフトもたくさんあるようだったのですが「有償なもの」「アフィリエイト目的なもの」「怪しいもの」「外部の人の利用を目的なもの」が多い印象を受けました。若干、ねずみ講的なサイトもありました…。そんな中、GNUで(無料で)公開しているサイトを発見しましたので、今回は「URL短縮プログラム-WebCreativePark」を利用する事にしました!私は自分専用に使いたいだけで、短縮機能を一般の人にも公開するサービスを始めたいわけではないので、Web Creative Parkさんの機能で十分でした(URL短縮サイトを外部の人に提供するサービスを始めたいなら、厳しいです)。ひとまず、URL短縮ソフトは無料でGET出来ました!

独自ドメインを決めよう!

次は短くするドメインを入手する必要があります。私の場合は独自ドメイン(このサイト)があるので「http://www.juntoohki.com」のサブドメインとして利用する事を考えましたが、最短でも「http://s.juntoohki.com」となり22文字もあります。これでは短縮の意味がありません。そこで新たに独自ドメインを入手する事を決めました。
普段私が使っているバリュードメインで、短い空きドメインを探すことにしました。当然TLD(トップレベルドメイン:”.com”や”.jp”)の前が短ければ、全体のURLは短くなります。調べてみると、ほぼすべてのドメインで二文字以下での取得は難しい(あるいは、値段が高い)事がわかりました。やはり短いと覚えてもらいやすいですし、人気が高いのです!そこで、2文字は諦めて3文字のドメインを取得する事にしました。色々と考えましたが、簡潔に私の名前「JuNTo」の頭文字で「JNT」にする事にしました。後は、jntが空いている最も安いドメインを探すと、”.li”が空いていたので、jnt.liを取得しました!

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サーバーをGET!!

次にサーバーを用意する必要があります。既にサーバーを持っているなら、それを利用できますが、ない場合は新規購入するか、無料サーバーを借りるか、自作する必要があります。自作はかなり難しいと思うので、安いレンタルサーバーを借りるとすると、ロリポップさくらインターネットなどが有名です(今回のURL短縮ソフトが動くかは未検証です)。ちなみに、私は海外のサーバーを使っています。

ドメインのネームサーバーを入力する!

ドメインとサーバーを入手出来たら、ドメインのネームサーバーを入力する必要があります。簡単にいうと、ドメインの行先を教えてあげるイメージです。まずは、サーバー側のネームサーバーを調べます(そのサーバーのある住所的なものです)。そして、ドメインを取得したサイトで、取得ドメインのネームサーバーを変更します。
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遂にサーバーにソフトを構築!

さぁ、いよいよ大詰めです!先程ダウンロードしたファイルを解凍します。その中にあるindex.phpをテキストエディターなどで開き、パスワードを買えます。パスワードは上から11行目の
「$password = “admin”;」の””内を変える事で設定できます。詳細は、WebCreativeParkさんのサイト内に書かれているので、参考にして下さい。
そして、サーバーにindex.phpと.htaccess(パッと見ファイル名がないように見えます)をアップロードします。私はアップローダーにffftpを利用しています。アップロードする際に、フォルダのパーミッションを777に変更する必要があるので気をつけて下さい!

完成!実際に使ってみよう!

アップロードが完成したら、自分のドメインにアクセスしてみて下さい(決めたドメイン「http://○○○.××/index.php」にアクセスするだけです)。そうすると、パスワードを入力できる画面が出るはずです(実は、私は一回エラー画面が出ました。再度アクセスしたところ、全く問題なく使えるようになりました。理由は不明です。)。
後は、URLを入力すると以下のように短くなります。
1.自分のサイト:25文字→15文字
http://www.juntoohki.com→http://jnt.li/1
2.シュアールのフェイスブックページ:33文字→15文字
http://www.facebook.com/ShuRGrouphttp://jnt.li/2
3.twitter(日本語):28文字→15文字
http://twitter.com/juntoohki→http://jnt.li/3
4.twitter(English):28文字→15文字
http://twitter.com/junto_eng→http://jnt.li/4
5.自分のブログ:30文字→15文字
http://www.juntoohki.com/blog/→http://jnt.li/5
6.Ashoka内の紹介ページ:40文字→15文字
https://www.ashoka.org/fellow/junto-ohki→http://jnt.li/6
7.英語のプロフィル:41文字→15文字
http://www.juntoohki.com/profile-english/→http://jnt.li/7
8.父のゴルフ教室:30文字→15文字
http://www.ken-golfschool.com/→http://jnt.li/8
9.TEDxTokyoトーク:42文字→15文字
http://www.youtube.com/watch?v=DwSh_wvxPKs→http://jnt.li/9

ちなみに、ここでは二つの問題があります。一つ目は、そもそも短縮する文字が少ないと意味がないという事です。
シュアールホームページ:14文字→16文字
http://shur.jp→http://jnt.li/10
このように、逆に文字数が多くなってしまっては短縮の意味はないですね。そして二つ目は、twitterに関してです。twitterは、強制的に独自の「t.co」に短縮されてしまうので、いくら短縮しても20文字になってしまうそうです(参考)。せっかく上にあるように14文字や15文字にしたのに残念です…。
ただ、アーカイブとしては価値はどちらもありますね!

最後に…

この手のサービスは4年前にtwitterの短縮URLが改ざんされる事件が起きた時がピークだったようで、最近は新しい記事を見つけられませんでした。しかし、私の悩みにもありましたが、逆にサービスが増えたためにブックマークとして機能するのが難しくなったので改めて需要が生まれるのかなとも思っています。また、他のサイトでも指摘されていましたが利用しているサービスがクローズするリスクを考えると自前のサーバーに構築できている安心感はありますね。
ひとまず、自分が欲しかったサービスを作れたので個人的には満足しています!