月別アーカイブ: 2014年11月

シュアール6周年を迎えました!

本日、シュアールは無事に6周年を迎えました!いつも支えて頂いている皆様、本当にありがとうございました!

本当に1年があっという間に過ぎていきます。5周年を迎えたのが1年前(当たり前の事ですが)とは思えません。毎年「~周年を迎えました!」というブログ記事を書いている時に、「今年が最も変化した年だった」と思えています。常に加速し続けられているからこそ、そう感じられているのだと思います。嬉しい限りです。

今年も色々ありました。社長室の設立や通訳者制服完全導入、川崎コールセンターの配置換えなど社内整備を一気に行いました。また、佐賀県の防災訓練への遠隔手話通訳導入や電話リレーサービスの拡大、ITUへの招待参加をさせて頂きました。そして、先日よりメルマガの発行も始まりました。
また、全国385万社の中小企業の中で活躍している300社として経済産業省より「がんばる中小企業300社」として選出して頂きました!自分たちの活動が行政からもきちんと認められ始めているのは本当に嬉しいですね!

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学生のアイディアでしかなかったシュアールですが、6年でここまで大きくなりました。私だけでは絶対に成長できませんでした。利用者の皆様、サポーターの皆様の支えがあったからこそ、少しずつ大きくなって来れました。
そして、これまでシュアールで働いてきてくれた仲間がいたからこそ、今があります。過去には、喧嘩別れしたメンバー、私の力が足りずに離れていったメンバーもいます。しかし、そんな彼らも一人一人が欠けてはならない大切なメンバーです。今のメンバーにも毎日のように迷惑をかけていますが、共に同じ目標に向かって歩んでくれています。本当に心強いです!(昨日、川崎コールセンター内で現役通訳者たちと6周年記念ランチをしました!)

この次の一年も今まで以上に加速して更に成長していきたいと思います。是非、これからも応援の程を宜しくお願い致します。

シュアール本社へ白井市の方が視察にお越しになりました!

先週の金曜日に千葉県白井市の聴覚障害者協会「友の会」さんと手話サークル「梨の実」さんがシュアールの本社に視察にお越し頂きました。聴覚障がい者2名や市議会議員さんを含む、総勢19名の方に来て頂きました。渋滞の影響で到着が遅れてしまったので、説明をさせて頂く時間が短くはなってしまいましたが、遠隔手話通訳について私から説明をさせて頂きました。

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また、弊社の通訳スタッフ2名とろうのスタッフ1名がブースとコールセンターの見学案内を致しました。聴覚障害者協会「友の会」さんと手話サークル「梨の実」だけでなく、白井市社会福祉課と白井市社会福祉協議会からも職員さんが参加して頂きました。遠隔手話通訳だけでなく、SLintoや手話エンターテイメント事業についても説明をさせて頂きました。遠路はるばる御越し頂き、ありがとうございました。
(視察団は、弊社の視察後に鎌倉観光をされたそうです。弊社の鎌倉観光手話アプリも御案内させて頂きました。)

シュアールでは、以前にもブログに書きました葛飾ろう学校を始め、ろう学校への説明会参加や弊社への視察受け入れなどを行っています。日程の都合で、どうしてもお断りする事もあるかも知れませんが、お気軽にご相談ください。連絡はシュアールの問い合わせフォームまで!

世界経済フォーラム(ダボス会議)GSC年次代表者会議に参加しました!

少し前の話になってしまいますが、2014年8月21日から8月25日までスイスで開かれた世界経済フォーラムGlobal Shapers CommunityのAnnul Curator Meeting(年次代表者会議:ACM)に参加してきました!
グローバルシェイパーコミュニティーとは、ダボス会議の名前で知られている世界経済フォーラムの20代のメンバーで構成される組織(選出時に20代であれば、33歳まで在籍可能)で、世界に約350ハブ、4500人のメンバーがいます。私は、2012年に東京ハブのメンバーに選ばれ、2014年に日本で5つ目となる福岡ハブが立ち上がるタイミングで、代表代行として福岡ハブに転属しました(創設者・代表は高島宗一郎福岡市長です)。今回のACMには世界各国から各ハブの代表が300人ほど参加しました。

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初日の午前中は、スカベンジャーハント(街中に散りばめられたヒントを集めて、チームで問題を解くゲーム)をしました。全シェイパーが約10名ずつのチームに分けられて、数時間かけて街を走り回りながら、一つ一つのミッションをクリアしていきます。全部で36チームに分かれたので、みんな相手チームよりも早くクリアしようと必死に競争しました。この時間、リーダーだけはスカベンジャーハントには参加せずに別の場所で、打ち合わせをしていました。
午後は工作です。全チームで一つの街を作ります。午前中にリーダーが話し合って分担を決めていました。ここで、スカベンジャーハントをしていたメンバーは驚きます。各チームが午前中に獲得したスコアは一切公開されずに、全チームの合計スコアだけが公開されました。そして、そのスコア分の材料をシェアするように言われました。スカベンジャーハントをしている時は、相手より高いスコアを取れるように頑張っていたメンバーは拍子抜けです。自分たちのスコアすら発表されなかったのです。「競い合っていると思っていた敵が、本当は同じ資源を共有している仲間だった。これは現実の世界でも同じはずだ。」というメッセージだと気がついた私たちはお互いのチームを支え合いながら、分担の工作を進めました。
不思議なものです。運営側から勝手に分けられたチームで、もともと仲が良かったわけでも、人種や地域に共通点があるわけでもありません。その上、競争だと事前に言われてもいないのに、ゲームが始まったら自然と相手の事を変えずに自分の事ばかりを考えてしまうのです。自分たちの利益を最優先にせずに、一緒に協力していれば更に高得点が狙えて、多くの資源が利用できたというわけです。現実に当てはめてみても、地球の資源は限られています。我々は地球を共有している仲間なのだ、という強いメッセージを感じました。本当に色々と考えさせられたアクティビティでした。

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翌日は、世界経済フォーラムの本部にて組織運営のアドバイスやコミュニティー運営ルールの再確認など、基本的な事務手続きを学びました。細かい規則や他国のハブ運営方法などを知れて良かったです。
グローバルシェイパーの一つの特徴として、グローバルに繋がって世界規模の問題を考える事を目的としながらも、同時に地域の問題解決も行うためにプロジェクトを立ち上げる必要があります。例えば、東京ハブは若者がより輝ける社会を作るプロジェクトRe-Generationを実施しています。福岡もこれから新しいプロジェクトを立ち上げるというタイミングだったので、各ハブで成功しているプロジェクトについての発表を聞く機会は大変貴重でした。
そして何より、みんな踊ったり騒いだりするのが本当に大好き!短い休憩時間でもアカペラでダンスが始まって会場が盛り上がるノリ!メリハリがあるのは素晴らしいことですね!

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三日目はフランスまでバスで2時間ほどかけて行って、シャモニーで登山をしました。正直、大勢が参加するイベントだし、登山って言ってもピクニックくらいのレベルかと思ったら、かなり険しい道を登らされて驚きました!ゴールした時はハーフマラソン終えたくらいの達成感がありました!
山の上に湖があって、本当に綺麗で気持ちよかったです!ちょうどアイスバケツチャレンジが流行っている時期だったので、下着になって飛び込む人が多くて驚きました(写真は自粛)!

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今回のACMの中で最も印象的だったのは、東アジアのシェイパーだけ集められて行った別枠の会議です。特に何も言われないまま、日本、中国、韓国のシェイパーだけが別室に呼び出されて、シュワブ会長が現れました。東アジアでは領土問題を中心に政治的緊張状態が続いているので、その話が始まるのかと思ったらシュワブ会長の幼少期の話でした。昔、シュワブ会長が子供の頃は、ドイツとフランスは歴史的な背景からお互いにいがみ合っていたそうです。しかし、シュワブ会長は毎週のように両国を行き来し、お互いの懸け橋になれるように活動をされたそうです。彼はそれ以上語りませんでした。私たちに仲良くしろとも、何かしろとも言いません。しかし、自然とシェイパー同士で、これからは関わりを深めましょうという話し合いになりました。現在の東アジアの情勢は認識だけで解決できるものではありません。感情だけではなく、利害関係が絡んでいるからです。しかし、若い世代から交流を続ける事は確実に意味のある事だと思います。
約300都市からU33(一部、ファウンダーとして年齢が高い人も参加していましたが)のメンバーが一堂に集まって、大きな一つの目標に向かって交流する場は素晴らしいものでした。よくThink Global, Act Localと言われていますが、私も改めて自分の担うべき役割を自覚し、頑張ろうと思いました。


スケジュールをまとめると、以下の通り。最終日は、仕事の都合で参加せずに早期帰国しました。最後まで参加できずに残念でしたが、とても良い経験でした。
21日:前夜祭
22日:スカベンジャーハント、工作、パーティー@President Wilson hotel
23日:講習会、パーティー@世界経済フォーラム本部
24日:登山@Chamonix、パーティー@世界経済フォーラム本部
25日:早退(みんなはボランティア活動やらお別れパーティーなど楽しんだようです)